作れぬならば

ワイヤーオートマタ、ダンボールオートマタ、木工オートマタ、その他工作関係の作り方を紹介するブログ。最近は楽曲制作をやってみています。

インドの毬の作り方完全版

 

この工作ブログを作る以前に、メインのブログで散々紹介していた『インドの毬』。

作り方記事も書いていたのですが、訂正や追記が多すぎて見づらくなってしまったためこちらで完全版を再投稿します。

 

ちなみにインドの毬とは、インド発祥のいろんな形に変形する針金おもちゃです。

『タージマハルの毬』『Flexi-Sphere』『Wire Mandara』などの名前でも呼ばれています。

 

インドの毬参考 wire mandara - YouTube

↑参考動画(新しいタブで開きます)

 

今回の出来上がりはこんな感じです。

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使うもの

 

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0.9mmスチール針金

0.7mmスチール針金

ビーズ

 

ニッパー

ペンチ(丸と角)

メジャー

丸い筒状のもの(大と小)

※小さいものは唐辛子の小瓶、大きいものはお茶の筒やヘアワックス、ボディークリームの入れ物などがちょうどいいです。

 

全て100均でも揃いますよー。

 

 

作り方

用意

 

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0.9スチール針金をパーツの数、切断します。

21.5cmを2本

8cmを32本(!)作ります。

この作業が全工程中で一番めんどくさいです。

 

 

円 

 

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21.5cmの針金を使って、ビーズを16個通した円を2つ作ります。

 

オススメの方法としては、

針金の片方の端をフック状に曲げる

→大きい筒に巻きつけて円の形を作る

→ビーズを16個入れる

→もう片方の端もフック状にして留める

の順番で作るとやりやすいです。

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花びら

 

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8cmの針金を小さい筒に巻きつけて、32個の花びらを作ります。

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その後、花びらの端も全てフック状にしておきます。

このとき両端のフックはそれぞれ上下逆を向くようにします。

 

 

円に花びらを付ける

 

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ビーズを3個挟むようにして1つ目の花びらを付け、留めます。

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2つ目の花びらも3個のビーズを挟み、1つ目の花びらに重ねるようにして付けます。

このとき1つ目の花びらで挟んだビーズの端の1個からスタートしているので注意。

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同じように3つ目、4つ目…と重ねるように付けていきます。

 

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8つの花びらを付けると1周します。

ここでとりあえず一段落。

 

 

一段落ついたらこの円にもう1周分、花びらを付けます。

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 今度は、1周目で付けた花びらの内側に付けていきます。

(赤矢印が1周目で付けたもの、黄矢印が2周目で付けるもの)

 

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2周目も8つ付けるとこんなものができます。

残りの円と花びらでも同じものを作ります。

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お互いを繋ぐ

 

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お互いの2周目(内側にした方)を重ね、花びらの先を0.7スチール針金で巻いていきます。

縛るようにギチギチに巻くと動かなくなり、ユルすぎると横にズレてしまい上手く立ち上がらないので、開いて確認しつつ巻きましょう。

6~8mmほどの筒を作るイメージで結ぶとちょうどいいです。

 

 

完成

 

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重ねた花びらの先を全て結んだら完成です。

 

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丸になったり

 

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太鼓になったりします。

 

他にもいろいろな形に変形しますが、僕はこの惑星みたいな形が一番好きです。

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良い。

 

 

難易度

 

★★★★☆(むずかしい) 

なにより針金を34本分切断する作業がしんどいです。

手間はかかりますが、重ねる位置や順番をミスしなければ意外と簡単に出来てしまいますよ。

 

また、ビーズの個数はお好みで調整してください。

8個の場合は花びら1つにつき1個だけ挟むとちょうど良くなります。

位置によって大きさを変えても面白いですね。 

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感想(43件)

 

補足

 

昨年4月?頃に『インドのおっさんが売ってくれたもの』という動画が出回り有名になったおもちゃです。

 

以前のブログでは0.7スチール針金をメインにしてインドの毬を作っていました。

0.7でも作れないこともない、というか針金自体が柔らかくむしろ作りやすいのですが、それゆえ強度が少し頼りないので0.9スチールでの作成をおすすめします。

ちなみに、冒頭の参考動画のものは0.7スチールで作ってあります。

 

 

面白い工作なので気になった方はぜひぜひ作ってみてください。

 

小型化したものはこちらから。

automataworks.hatenablog.com